ドン・ジョヴァンニ #1 ハルモニームジーク Vol.15

3/16,17のハルモニームジークVol.15 番外編オペラ企画「ドン・ジョヴァンニ」


無事終演しました。


一週間経ったので少しずつ振り返っていきます。


今回の写真は1日目の様子。

撮影はえびチャンネルの動画制作でお世話になっている「しおりD」こと要田詩織です。

今回も私と脚本・演出の朱木雀空さんとの前説から。

女子楽屋では私と雀空さんが同じ姿勢で話してることにウケてたらしいですが、話は全く聞いてなかったそうなので二日目は女性出演者の話しも出していじってましたw

男性出演者からは「面白かった」と好評でしたw 実際は二人で注意事項や連絡事項を話しつつ世間話をするだけですw

今回は新型コロナ対策もあり、その辺の連絡事項も話しました。しかし、この時期にも関わらず二日ともほぼ満席でした。もちろん、いつもより客席数を減らしての上演となりました。それでも1日目は満席となったことは本当にありがたい限りです。

カットはしましたが、ドン・ジョヴァンニは名曲揃い。やはり最終的に休憩含めて2時間半近くかかります。早く始めたかったのですが、この日は強風で電車が止まったりしていて結局、前説を長めに話して時間を押しての開演となりました。

今回の楽器隊は

フルート 河合雪子

ファゴット 鈴木多恵子

ピアノ 齊藤真優

の三人でした。

ピアノのまゆちゃんは前回から引き続きの出演。彼女は国立音大のコレペティートル科を先日卒業しました。ドン・ジョヴァンニは大学でも勉強した作品だそうでいろいろなことを把握していました。年上の歌手たちにも頼りにされていていて、物怖じせずに指摘していました。私の指摘もすぐに理解して、楽器隊や歌手と連携してまとめてくれるので本当に頼りになります。

歌の伴奏にとって歌詞や発音をしっかりわかって歌手に指摘できるかはとても大事な技術。さらに前回よりもピアニストとしての技術もアップしていました。四月からは社会人。どんなピアニストとして活躍していくか楽しみです。ハルムジのオペラ企画ではこれからも頼りにさせていただきたいと思ってます。

ファゴットは門下の後輩である鈴木多恵子に頼みました。今までは私が演奏してきましたが、この企画は演奏まですると色々と手いっぱいになって目が届かないことが出てくるので今回は裏方に徹しようと考え、一月のハルムジに出演してくれた多恵ちゃんに打診したところ「喜んで!」とのことで出演してもらいました。

やはりファゴットの音は気になるのでいろいろと注文をしてしまいましたが、見事に実現してくれました。オペラでのファゴットは普段のコンサート以上に音量や発音、音程など様々な面で気を使って行かないといけない難しさがあります。それをどんどん吸収していってくれました。また、雰囲気も明るくしてくれて歌手たちとも仲良くしてくれて助かりました。

思えば中学生から知っている多恵ちゃん。成長したなぁ。昔から背は大きかったけどw多恵ちゃんに頼んで良かった。

 これからもハルムジでお世話になりそうです。通常回でも共演があると思います!

フルートは今回初めて知り合った雪子ちゃん。まだ芸大大学院生ですが、その技術はしっかりとしたもの。楽器もよく鳴っていてピアノのまゆちゃんも「音が大きくてよく聴こえる」と感心していました。

オペラの経験はほぼないということで、楽譜の読み方やアンサンブルのポイントなど様々なことを指摘しました。彼女自身とても貪欲で暇を見つけては私に意見を聴きにきてくれました。一日目も良かったのですが、二日目はレベルが一段上がってさらに良かった。それを言ったら「本番前に蛯澤さんに話してもらったお陰です」とのこと。二日目の本番前に少し時間を取って話したのですがそれがどうやらハマったようで彼女の中で何かが変わったようです。裏で聴いていて「素晴らしいなぁ」とその成長に感嘆しました。その素敵な演奏に久しぶりにワクワクしました。

きっとこれからもどんどん素晴らしい奏者になっていくと思います。ハルムジでもぜひ再登場していただきたいと思ってます。

まずはこの三人の序曲から始まりました。ドン・ジョヴァンニの最後を暗示する衝撃的な和音から緊張感を作ります。三人の演奏はドン・ジョヴァンニの世界観をしっかりと表出してくれていたと思います。

今回もオーケストラの編曲は小平雅紀氏にお願いしました。いつも大変な編曲をこなしていただいて感謝に絶えません。ピアノだけでやることが多い小規模オペラ公演ですが、フルートとファゴットの管楽器二本が入るだけで全く響きが、世界観が広がります。ただ音を割り振るだけでなく、意図を持って二つの響きを重ねる小平氏の編曲は一部の人に非常に評価されています。また、その二本の音を把握してピアノの弾き方を変えてバランスを取るまゆちゃんの力量も合間って、今回も素晴らしいオーケストラパートになりました。


衝撃的な冒頭からいつの間にか楽しい曲想へ。そしてドン・ジョヴァンニの登場です。

歌手が登場してからの話は次回へ。



0コメント

  • 1000 / 1000